2023年10月19日

あなたの知らないビジネスの世界探訪 -vol.15-

相手の期待値を超える「101%の法則」で19年間営業無し!伝説の社会人になる為の秘密と、これからの時代の仕事の楽しみ方とは。

世の中にはさまざまなニーズが存在し、多種多様なビジネスがあります。業界内の人々にとっては当たり前のことでも、業界外に出てみると知らないことばかりです。

今回は、大ベストセラー『伝説の新人』の著者であり、株式会社インサイトコミュニケーションズの代表の紫垣樹郎さんに取材しました!創業してから19年、営業部隊がいないというインサイトコミュニケーションズ。営業がいなくても成り立つビジネスに隠された「101%の法則」を、紫垣さんのご経験を含め、弊社の社員が詳しくお話をお伺いしました。

ぜひ、内容を楽しんでみてください♪

※この記事は、國本さんの協力を元に、スマートソーシャルが開発したインタビュー生成AIサービスを利用して85%をAIで作成しています。
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紫垣 樹郎SIGAKI JURO

平成元年に株式会社リクルートに入社、主にHR領域で広告や記事を制作するクリエイティブ職に配属になり、10人規模の会社から大手企業まであらゆる企業の広告制作・記事制作・サイト構築・ムービー制作などを行う。その後、リクルートの自社商品のブランディングやプロモーション、CM制作、リクルート社のブランド広告などを担当し、40歳のタイミングで独立して現在のインサイトコミュニケーションズを立ち上げる。株式会社インサイトコミュニケーションズではクリエイティブを通してクライアントとなる企業のコーポレートコミュニケーションの活性化や、ブランディングや組織活性化のお手伝いをしている。

19年間営業部隊無しの会社!?

永岡

初めまして。よろしくお願いいたします。
まずは、簡単な自己紹介をお願いいたします。

紫垣さん

よろしくお願いします。現在、株式会社インサイトコミュニケーションズの代表をしております。クリエイティブを通してクライアントとなる企業のコーポレートコミュニケーションを活性化したり、ブランディングや組織活性化のお手伝いをしています。

永岡

御社は創業当時から営業部隊が無いと伺ったのですが、本当でしょうか?

紫垣さん

そうですね。おかげ様で創業して19年になるのですが、営業部のような役割の部署を構えることなく事業を継続させて頂いています。

永岡

19年間も営業部隊がいないとは驚きです、、!何か秘訣があるのでしょうか?

紫垣さん

特別な秘訣があるわけではないんです。これまでご一緒させて頂いたお客様一人一人に感謝の気持ちでいっぱいなのですが、仕事をご一緒させて頂く過程で、制作した映像や広告やコピーなどに喜んで頂いたり、感動して頂くことができ、そこから有難いことに同じお客様にリピートを頂いたり、別の案件を頂いたり、紹介を頂いたりが続く中でたまたま営業をしていく必要が無かっただけなんです。

永岡

なるほど。仕事のクオリティで信頼を築いて、リピートと口コミで新しい仕事を獲得しているんですね!

紫垣さん

結果的にそうなっています。新規顧客の獲得に力を入れるより、目の前のお客様との仕事を徹底的に大事にし続けようと常に仲間たちと話し続けてきて、ここまで会社を続けることができました。社内では「最低でも期待値を超え、可能な限り感動を与える」をモットーにしています。

永岡

信頼を築き上げてきて今があるんですね、、!創業からすぐにリピートを確保するのは難しいと思うのですが、創業時はどうやって受注されていたのでしょうか?

紫垣さん

16年半リクルートに勤めていたのですが、リクルートを辞める時には、これでリクルートの仲間たちとの繋がりが途切れるだろうなと思っていたのですが、退職したらすでに先に辞めていた多くの方が「紫垣やめたの?だったらこれやってよ」と温かく声をかけてくれたんです。そこの繋がりが非常に大きかったです。

永岡

なるほど。仲間たちが温かく待っていてくれたのは、紫垣さんの人柄も含めてそれまでの仕事で信頼を得ていたからなんでしょうね。!素敵です。

「101%の法則」でリピーターを増やす

永岡

先程のモットーでお話しされた「期待値を上回る」に関してですが、紫垣さんが著したベストセラー『伝説の新人』でも相手の期待を上回り続ける事で信頼が生まれると書かれていましたよね!これが成功につながるというのを紫垣さん自身が気付いたのは、いつ頃ですか?

紫垣さん

30代前半の頃、同期から貰ったアメリカのお土産で「成功の秘訣は極めてシンプル。相手が期待している以上のことを続けるだけ」と英語で書いてあるカードをもらったんです。それを見て、それまでの仕事で上手くいったことと失敗したことの違いがクリアになって、相手の期待値を100%として1%でもそれを超え続ければ信頼を得ることできるんだと気付きました。

紫垣さん

それからは全ての仕事で1%でいいから相手の期待を上回ろうと意識し続けるようにしてみたんです。それが「伝説の新人」にも登場する「101%の法則」の基になっています。期待される事よりも上をいくというのを続け始めたのはそのくらいの時期だったなと思いますね。

永岡

なるほど。自分の成長と成功に繋がる大切な事に30代前半で気付いていたんですね、、!

AIが進化し仕事の在り方が変化する現代で、あなたが仕事をするのは何の為?

永岡

インサイトコミュニケーションズさんは様々な企業の経営理念策定にも関わられていますが、そんな中、今年は自社のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)も策定されましたね。先ほどそれを拝見させて頂いたのですが、INSIGHT WAYと名付けられたミッション&バリューが「Enjoy Creativity」に行きついた経緯は何でしょうか?

紫垣さん

クライアントの経営理念を言語化する際に「あなたの会社や仕事は、世の中の何を解決するために存在していますか?」というような、パーパスを問う質問があると思います。それはそれでいいと思うのですが、20数人の自社に当てはめるとそんな大層な理由があって働いていているわけではなく、楽しいからやっているだけなんだよなぁという思いが常にあったのです。だから胸を張ってこれが当社のMVVだと言うことが出来ないでいました。

永岡

なるほど。

紫垣さん

ですが、昨今の生成AIの進化でその考え方が変わってきました。歴史を振り返ってみると、人類は不便なことを便利・快適に変える進化を繰り返してきました。その進化を生んでいるのが「仕事」です。コンピューターやAIの台頭は、この「仕事」を圧倒的に効率的にし、これまでの何十倍ものスピードで進化を加速させていくでしょう。

永岡

ここ最近になってますます技術が発達しましたしね!

紫垣さん

そうですね、この進化の結果、人類が労働から解放される時代がもうすぐ訪れるだろうなと思います。例えば西暦2300年にまだ学校で歴史の授業があったとしたら、そこでは「21世紀中盤までは人類はビジネスとして仕事をしていて、その時代に仕事をしてくれた先人たちが今の整備されたインフラを築いてくれたんです。当時の日本では働き過ぎで死んでしまう過労死も問題になっていました」という授業が行われるようになるかもしれないと思っていたりします。

永岡

昔の武士の「切腹」を今の私たちが信じられないような感じですね!

紫垣さん

そんな感じです(笑)。それくらい常識が変わっていくと思います。一方で人生100年時代と言われるように人の健康寿命はどんどん延びていく。世の中から仕事が少なくなって人生の時間だけがどんどん長くなっていくと、人は「人生って何だろう?」「人の価値って何だろう?」って哲学的に考える時間が増えてくると思うんです。

永岡

そうかもしれないですね。

紫垣さん

私はそんな時代の中で人生を楽しむコツは人にしかできない創造性を思い切り発揮するような生き方だと思ってます。つまり「Enjoy Creativity」です。

永岡

確かに、働き方や価値観が変化していますし、仕事の意味づけや人生に対する考え方も変わってきているように思います。

紫垣さん

弊社の社員の多くは、クリエイティブを通じてお客様を驚かせたり楽しませたりすることが大好きです。狭い意味ではそうしたクリエイティブワークを楽しもうということですし、もっと広い意味では、全ての人がクリエイティブな生き方を楽しもうよ、そんな時代が本格的にやってきたよ、という思いを込めてEnjoy Creativityをスローガンに設定しました。

永岡

なるほど、この時代では、楽しく生きていくことが大事かもしれませんね。

紫垣さん

将来的にはインサイトのメンバーってみんなクリエイティブを楽しんでるよね、あんな生き方っていいよね、と言われるようなチームに出来たらと思っています。

心を掴むキャッチフレーズにする秘訣

永岡

紫垣さんはコピーライターでもあると思うのですが、人の心を掴むキャッチフレーズやブランドを作る際、どこに気を付けて「伝わる」モノを書いていますか?

紫垣さん

私達の仕事は最終的にアウトプットの制作物で評価されることが多いので、表現力が重要だと勘違いされるのですが、実際には「誰に・何を・どう伝えるか」の3段階の分析が重要です。特に「誰に」の「解像度」をどれだけ明確に細かく設定できるかを一番大事にしています。

紫垣さん

例えば「20代前半で東京在住でヨガが好きな女性」のようなターゲティングを行う人は大勢いると思うのですが、それでは「解像度」はまだまだ足りません。
その人がどんな思いでヨガに通っているのか、何に困ってどんな悩みをもっているのか、どんなことに喜びを感じるのか…などなど、対象となる人の心の内までしっかりイメージすることが重要です。そこがはっきり見えて来ると、何をメッセージすると振り返ってくれるかが分かってくるわけです。表現を考えるのはその後ですね。

永岡

なるほど。ターゲットの心の内までわかるまで解像度を高めていくわけですね。そのエネルギーというか、人の心を掴むコピーやブランドを作り上げていく上での紫垣さんのモチベーションや情熱の源泉について教えてください。

紫垣さん

20代の頃は誰かに認められたいとか大きな賞を獲りたいとか外的な要素がモチベーションの源泉だった時期もありましたが、やっているうちにこの仕事をやっていること自体が楽しいからやっているという感覚が強くなりました。ゲームに没頭してしまうのって別に何かのためではなく、ただただそれが楽しいからですよね。今はそんな感じで、何かを一生懸命にやっている時が一番楽しいです。その仕事をやりたいから、好きだから、心から没頭できるんです。それが楽しいです。いきなりこのマインドセットになるのは難しいと思いますが、出来ることが増えてくるとどんどん没頭する状態に近づいてくるんじゃないでしょうか。

永岡

仕事の中で特にこの仕事は楽しい!と感じる瞬間はどんな時ですか?

紫垣さん

自分の創り上げたものを提案し、お客様の反応や表情の動きが明確に分かる時はとても楽しいです。お客様相手にプレゼンすることは多々あるのですが、1年に2~3回、会心のプレゼンが出来て、お客様が感動して泣いていたりすることがあり、そんな時はこちらも思い切り感動してしまいますね。

永岡

確かに自分が作ったもので泣いてくれるって嬉しいですね!

紫垣さん

そうなんです。狙ってもなかなか出来ることではないのですが、目の前のお客様が感動して涙を流してくれるレベルを目標にしています。あの感動を何度でも味わいたいので、クオリティにこだわって良いものを作り出そうと頑張ることが出来ますね。

永岡

それがやりがいになっているんですね。

仕事が、人生が楽しくなる生き方とは

永岡

紫垣さんの著書『伝説の新人』にもありましたが、新人はスタートダッシュが大切だと思います。紫垣さんから令和を生きる新社会人に向けてアドバイスやメッセージを頂けたら幸いです。

紫垣さん

先ほども話しましたが時代の進化とともに、ビジネスや仕事の人生に対する位置づけが変わってきています。700万年前に人類が誕生してから「ビジネスを楽しんでいる人類」がいるのは瞬間的なものだと思います(笑)。私はこれはラッキーな事で、たまたまビジネスというフィールドがあるこの時代に生まれたのだから、思い切り仕事も楽しむしかないと思っています。

永岡

仕事を楽しむ秘訣ってありますか?

紫垣さん

楽しむ秘訣は「自分で決める」ことですね。仕事もゲームのように、自分でルールを決めて楽しむことができます。仕事があれこれ指示通りに進むだけでは楽しさが感じられなくなります。言われたことをやるだけではなく、自分で決めることのバランスを増やしていくと、ゲームのように楽しみながら取り組めます。

永岡

なるほど。ゲーム感覚で仕事が出来たら楽しめそうですね!

紫垣さん

例えば、出社時間を自分で決める等、資料のまとめ方を自分で決める、仲間との会議の進め方を自分で決めるなど、自分で決められることは無限にあります。些細な所から自分で決め選択していくと良いかもしれません。

永岡

そうですね。今の時代は転職も一般的で、仕事の中身も選べるようになりました。自分で決めて楽しむ姿勢は、この特別な時代を楽しむための鍵かもしれません。素晴らしいお話をありがとうございました!

紫垣さん

ありがとうございました。

今回の発見

  1. 相手の期待値を超え続けることで、相手からの信頼が培われていく。
  2. 相手の心を掴むキャッチフレーズを作るときは、届けたいターゲットの解像度を明確化出来るかが大事。
  3. 仕事を楽しむには、自分で選択して決める事がコツ。

今回の記事いかがでしたでしょうか?

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