2023年11月27日

あなたの知らないビジネスの世界探訪 -vol.17-

利他の心を教育するIT教育。技術だけでなく自信とコミュニケーション力も磨く教えとは。

 
世の中にはさまざまなニーズが存在し、多種多様なビジネスがあります。
業界内の人々にとっては当たり前のことでも、業界外に出てみると知らないことばかりです。

今回は、IT教育事業を行う株式会社イテレイティブ代表の平瀬裕史さんに取材しました!
技術力、コミュニケーション力と自信を高めるビッグデータを活用したIT研修を行っているという同社。
なぜ技術だけでなく自信やコミュニケーション力が育つのか、その秘密を教えていただきました。
また、利他の心を大切にし、周りの幸せ=自分の幸せと語る平瀬さん。
平瀬さんのご経験を含め、弊社の社員が詳しくお話をお伺いしました。

ぜひ、内容を楽しんでみてください♪

※この記事は、國本さんの協力を元に、スマートソーシャルが開発したインタビュー生成AIサービスを利用して85%をAIで作成しています。
そのノウハウを持つスマートソーシャルの秘密はこちら

 

平瀬裕史HIRASE YUSHI

数々の有名プロジェクトのリーダーやコンサルを従事し、教育の課題を解決することに志を持つ。
研修講師業の傍ら、自身でコンテンツや学習システムを開発して、株式会社イテレイティブを2013年に法人設立。
同社は教育機関向けに教育コンテンツの提供、Eラーニングの提供など多くの人々の成長に寄与している。

「無知の知」こそ教育のスタートでありモチベーションになる

中島

初めまして。まずは、簡単な自己紹介をお願いいたします。

平瀬さん

株式会社イテレイティブという会社の代表取締役をしています。
先日、会社が10周年を迎えました。

中島

おお✨10周年おめでとうございます!

平瀬さん

有り難うございます!

中島

事業内容はどういったものをされていますか?

平瀬さん

法人向けにIT教育を行っています。
新入社員研修等のプログラミング未経験の方に向けて、ゼロからイチの教育をしています。
最近はIT人材が不足しているので、情報系の人材だけでは足りない企業さんが依頼してくださいます。

中島

未経験の生徒が多いんですね!未経験の方の教育は経験者と違いますか?

平瀬さん

未経験者との教育では、成長速度が違いますね。

中島

なるほど。教育者の立場として、勉強する上で何が大切だと思いますか?

平瀬さん

教育の中で重要な事は、本人が分からない・出来ない事を知っておくことです。
分からないという自覚があるから、習得したいというモチベーションが出てきます。
受け身ではなく自分から動こうとする人は成長しますね。

中島

特に未経験者だと、出来ないからこそ必死に勉強しようと動きますもんね。

平瀬さん

特にITはなかなか基礎を教えてくれる人がいないので、
自己流で基礎を固めてしまって「分かった」と勘違いしてしまうんですよね。
全て理解できたと思うことが人の成長を阻害します。

中島

無知の知があってこそハングリー精神が生まれてきますし大事ですよね。

中島

御社の教育に関してもう少し教えてください。

平瀬さん

弊社では3ヶ月の研修で一人前のエンジニアになります。
研修後の講習として、コーチングのノウハウも受講者には身に着けて貰います。
未経験からプログラミングを学んできた先輩として、後輩のフォローが出来るようになり、新人も安心して先輩を頼ることが出来ます。
3か月の研修後は、IT技術に関しての定期的な講習はしていません。

中島

なるほど。定期的な講習をやられていないのには理由があるのですか?

平瀬さん

本人たちが調べて動く事が大事だと考えているので、強制的な講習はしないようにしています。
学び方にも多様性を尊重しているので、過剰に型にはめない事は意識していますね。

中島

確かに「講習をやります」だと強制になってしまいますよね。

ITが進む未来は危険、、!?

中島

御社の事業はどういう思いで創業されたのでしょうか?

平瀬さん

創業当初は、IT人材の枯渇している状況をどうにかしないといけないという思いでした。
ですが、ITが進めば進むほど、社会は豊かにはならないのではと最近気付きました。

中島

なんと!

平瀬さん

合理的になっていくので、便利になるけど価値がなくなるんです。
よく、ITが進むと人の仕事が無くなるという話を聞きますが、それより問題は大きいのではないかなと思います。
合理化が進むと一番価値がなくなるモノは、人間の個性です。評価が高い低いで決まるので、一極集中の世界になるんです。
目指すべき目標が同じなら、皆同じになってしまって多様性がなくなります。

中島

確かに。便利な世の中が必ずしも人間にとって良いのかというと少し違いますよね。

平瀬さん

だからこそ現代人は生きにくいのかなと思います。
自分の価値が「どういうスキルを持っているか」になってくるので、過剰な競争も生んでいます。
自分が一番になりたい為に相手を助けようとしなくなり、人間の関係性も希薄化してしまいます。

中島

そうですね。特にエンジニアという職種はスキルで評価が決まりますよね。

平瀬さん

弊社では敢えて個人で学ばせる授業をやっていないです。集団で学ぶこと自体に価値を生ませています。
社会で生きる事は、競争ではなくお互いに高め合う事なので。
個人ではなくチームで助け合い、成功する動きや生き方を学んでもらいます。

平瀬さん

例えば、チーム内で誰か分からない事象があった時、チームの皆で説明し合って理解を深めて貰っています。

中島

だからこそ、誰一人として置いてけぼりにならないという訳ですね!

平瀬さん

自分が勝ち抜くことだけを考えていると、必ずどこかで失敗します。
この考えを根本から変える研修を行っています。

中島

生き方や考え方から変えていく授業、素敵です、、!

平瀬さん

スポーツでも、チーププレイは感動しますよね。その場自体に価値を生むのを意識しています。
結局、開発の場も同じでチームで動くので、チームでの動きというのは学んでいて損は無いです。

社長が変われば会社が変わる

平瀬さん

結局、周りも幸せにしなければ自分も幸せになれないです。

中島

平瀬さんがこれに気づいたのって何かきっかけがあったのでしょうか?

平瀬さん

以前入っていた会社でエンジニアとして働いていたのですが、周りを蹴落として挫折して鬱になってしまいました。
そこから教育の道に進み、会社を建てて数年目の時、社員から「この会社つまらない」「平瀬さんを見て幸せそうには見えない」と言われました。
当時は、自分が一番になりたいからこそ他人を見下してしまうし、社員ですら自分の仲間がいなかったです。
その時期に、1年で社員が30人から7人まで減って、どん底に来て価値観が変わりました。

中島

1年で23人も辞められたんですか、、!辛い経験ですね。7人まで減り、それから平瀬さんはどう動いたんでしょうか?

平瀬さん

7人まで社員が減った時に、二つの選択がありました。
①会社を捨てて逃げる
②自分の生き方と自分自身を捨てる

私はここで②を選びました。

中島

何故②を選ぶことが出来たのでしょうか?

平瀬さん

人の本質や経営者としてどうあるべきかというのは、経営者の勉強会で学んでいたのですが、全く耳を貸していませんでした。
絶望的な状況になった時に、自分が間違っていたんだと気付き、自分を見つめ直すことにしました。

中島

②を選んだあと、平瀬さんはどんな事を行ったのでしょうか?

平瀬さん

まずは、社員全員に謝りました。お客さんにも「社員と一緒に社員の幸せを考えないといけないから、出来ない事は出来ないと言います」と謝りました。自分で作っていた上下関係や主従関係を辞めようと、自分の周りをフラットにしてみたんです。そこから一人も辞めなくなって、今は社員に言われたい放題かもしれないです(笑)

中島

それって風通し良いからこそですね(笑)

平瀬さん

そうですね(笑)みんなニコニコして社内で喋っています。
3年ぶりに会ったお客さんと話した時「平瀬さんなんでニコニコして幸せそうなんですか?前回お会いした時よりも顔色良くなりましたよね」と言われました(笑)

中島

へぇ~そんなに変化したんですか(笑)

平瀬さん

社長が変われば会社が変わるというのを経験しましたね!
だからこそ、経営実践研究会という経営者の勉強会のリーダーを行い、周りの経営者にその重要性を伝えています。

平瀬さん

現在、全国で1000社の会員の中でリーダーを務めています。
経営者も苦しんでいるんですよね。なかなか自分を変えられないので。

中島

確かに。なかなか自分を変えるって難しいです。

平瀬さん

やはり、教育の本質と似ているんですが一番大事なのは、本人が変わりたいと思うかどうかなんですよね。
自分を変える為には、人の為になりたいってモチベーションも大切だと思います。

中島

御社の研修を受けたお客さんの満足度はいかがですか?

平瀬さん

満足度は高いです。エンジニアの技術の向上は勿論、コミュニケーション能力も上がったというお客様の意見が多いです。

中島

コミュニケーション能力ですか!先ほど仰っていたチームで助け合う授業だからこそですね。

平瀬さん

日本人って、精神的な修行と学びを連動させてしまいがちですよね。
根気強くすることが自分の成長に繋がると勘違いしてしまう。
でもそれはエンジニアの世界では通用しないんです。

平瀬さん

例えば、自分で書いたコードを間違い探しするのは難しいです。他人に間違い探しして貰う方が圧倒的に早いです。
根気強く探すのではなく、頼むときは他者に頼むべきです。

中島

そうですね。探し物をするときも他人の方が先入観無く新しい視点で見てくれるから探し物が直ぐ見つかりますよね。
根気強いことが必ずしも自分の為になる訳では無いですよね。

平瀬さん

とはいえコードを間違えないようにする努力は必要で、それには最初の過程から順番から教えて行く方が理解が早いです。
メカニズム自体は「TRYCODE」というアプリで基礎を習得できるようにしています。